遅まきながら…

42歳で結婚して45歳直前から不妊治療を開始しました。そして現在47歳。5000人に1人、0.02%という低い治療成功率だけど奇跡を信じて…

6週0日 近くの病院へ

毎朝ドキドキしながら目を覚ましトイレに入ってから安堵する。腹痛もないし出血もない。

今日は初めて地元の総合病院に行くので、久々に外に出る。家にいる時は髪型もボサボサでメイクもいらず寝て起きたままの格好で良かったけど、外に出るならばそうはいかず、そのための身支度が本当に面倒くさい。不妊治療のクリニック以外で内診してもらうのは初めてだし高齢のハイリスク妊婦なので、それだけで何を言われるかドキドキする。周りの妊婦さんも若い人ばかりだろうし私が行ったら娘の付き添いかと思われるんじゃないか、もしも流産だったら‥色々なモヤモヤした思いが浮かんできて、重い気持ちの上に更に重ねる様にネガティブな事を考えながら病院に向かった。

総合病院だけあって午前中から人が多くどの科も待合室は混んでいた。

 

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問診表に記入して呼ばれるまで1時間位。病院に着くまではドキドキしていたけど、不思議と待合室では緊張もドキドキもしなかった。混んでいると言っても普通に座れたし呼ばれるまでの時間を比べたら不妊治療のクリニックほどではなかった(クリニックでは2.3時間待つのは当たり前だった)。

呼ばれて診察室に入ると若い男の先生が担当で、これまでの経緯を話す。

「へぇ、体外受精で‥」

「うーん、そうですか‥」

「まあ、診てみましょう」

内診台に上がる。

クリニックとは違い私側にモニターはなく、お腹から仕切られているカーテンの向う側の先生の声だけが頼り。消毒が終わり器具が入りモニターには子宮が映し出されているはずだけど向う側から声がない。どうなっているの?待合室ではなかったドキドキがまた起こりだした時、向う側から声がした。

「大丈夫ですよ。カーテン開けますね」

カーテンが開かれてモニターが目の前に現れた。黒い丸が確かにあった!良かった!胎嚢は15㍉になっていた。心臓はこれかな?というのはあるけどまだ分からず。出血跡は見当たらなく、どこからの出血か分からないみたい。内診台から診察室に戻り説明を聞く。

「出血した跡も分からないので出血原因は不明です。ただ、年齢があるのでいつまた出血するか分かりませんし流産の確率も高く、心拍もこの先確認出来るようになるか分かりません。」

ガーン。今うっすらと見えているのは心臓かハッキリ分からず、この先は未定‥。とりあえず、あの大出血で流れる事なく胎嚢が見えて成長してくれていた事は安心したけれど、新たな不安要素が出てきてしまった。先生には遠回しに高齢だからこの先は分からないと何度も言われた(TT)。そうだよね。安心していられない。でも、分かっていた事とは言え面と向かって言われると胸にズンときて少し落ち込む。落ちた気持ちのまま、今行っている不妊治療のクリニックは高齢には優しかったな〜って遠い目をして懐かしむ。不妊治療の世界からしても47歳は稀な方だったはず。だけど治療中は気を使ってか歳の事は言われなかったし陽性判定後は、ただただ喜んでくれて今回のようなネガティブな事は言われなかった。どちらが正解かは置いといて、少なくとも私はどんなに調べても高齢妊娠のマイナス要素ばかりだった中で頑張って!と言われてすごく気持ちが明るくなった。けれど一般のラインから大幅に外れた妊婦に対して今回の先生の反応や対応は当たり前だとも思っている。流産率が高くて継続は難しい事、私も分かっているつもりだったのに、いざ目の前で言われるとシュンとなってしまい不妊治療の世界から外れると47歳という高齢で妊娠した私は更に更に特殊な存在なんだと思い知らされる。流産ではなくまだ妊娠継続している事を素直に喜んでいたいけど、心拍がハッキリしない事やこの先継続するか分からないと念をおされた事が胸に刺さったまま帰宅した。

夫にいい話として流産ではない事、悪い話としてこの先分からない事を話したら

「今は継続出来ているんだから次回クリニックに行くまでは安静にして先の事なんか考えない方がいいよ」

と言われる。そうだね。とにかく継続するように今出来る事をしてクリニックに行こう。

先の話は考えず‥