枠にはまる
顔見知りになり、徐々に話すようになるといつ聞かれるかと身構えてしまう言葉。
「ご結婚は?」
この手の質問に答えるときなんとなく自分が枠から外れている感じがしてしまう。
枠から外れてもいい
幸せの形は人それぞれだし
なんて表向きでは思うけど、奥深くではみんなと一緒がよくて、みんなと同じ枠にはまって、みんなが感じている幸せを私も感じたいと思っているから、枠から外れている自分を知られたくないために、聞かれたくない。
その時は普通を装い
「まだなんですよね~」
と、答えるけど。
この答えた後の空気も嫌なんです。いないと分かった後、少しお互いに気まずい雰囲気になるし、可哀想とか寂しそうと思われているんじゃないかと勝手に思ってしまうし。
(そんな事思ってないかもしれないけど)
昔ほどではなくても、現代でも主流は適齢期にちゃんと彼氏がいて普通に結婚して子供がいる人達。と、いうかモデルケースみたいな感じ?
40代で彼氏もいなく結婚せず、子供もいない私は、まだまだ少数派で「この年なら(旦那や子供が)いて当たり前でしょ」という感じで旦那、子供がいる前提で話してくる人もいる。
そんなプライベートな事、聞かないでよ!なんてもちろん言えないし、こういう質問は話の展開を広げるためのもの、相手を知るためだと解っているから、仕方ない。お互いを知るための自然な流れ。私も同じ。
自分は聞かれるのが嫌なくせに相手がどうなのか、枠にはまっているのか外れているのか確かめたい‼
結婚してると分かると「やはりね~」と思うし、していないと分かると同じ仲間として親近感が湧いてしまう。枠にはまっている人、いない人と分類出来たら、後はそれに合わせて話をする。どちらにしても、その人を知り話を展開して親しくなるには相手のバックヤードを知る って不可欠なんですよね。
私の働いている職場には女性が多く年齢も20代から60代までと様々で
「早く結婚した方がいいよ~」
など言われていたけど、今では
「子供を早く作った方がいいよ~」
と、言われています。
そうだった‼忘れていました。これまで、結婚してるかしていないかの枠について気にしていたけど、その枠にはまったら新たな枠が出現する事を。
これからは
「ご結婚は?」
「しています」
「お子さんは?」
「いないんです~」
と、答えることになり、またしても枠にはまっていない自分を感じてしまう。でも、それはまだ先の話で、結婚したばかりの私は子供の事に無関心だったし、無知だったためにお気楽に構えていたのです。